研究助成

趣旨

我が国の大学その他の研究機関に勤務し、研究活動に従事する研究者に対して、工学のうち土木及び建築に関する独創的な研究について助成をし、併せて若手研究者の育成をはかり、我が国科学技術の発展に寄与しようとするものです。

選考

大学院工学研究科(土木工学、建築学、環境工学等)をおく国公私の大学や高等専門学校に周知方を依頼すると同時に、「土木学会誌」への募集(例年9月号)掲載や(一社)日本建築学会HPにリンク掲載して周知しています。

応募については、当財団におかれている選考委員会において

  1. 主題の設定、研究方法について、発想が独創的であり、研究内容の今後の展開が期待されること。
  2. 研究計画が十分具体的に検討されており、その実現性及び成果について期待がもてること。
  3. その研究への助成が、当該主題に関する研究、又は研究体制の今後の発展の契機として貢献出来る可能性があること。
  4. 当財団の助成対象としてふさわしいものであること。

などの視点から、2段階審査を行い、選考委員会において予算を勘案しながら候補者を選定し、これを受けて理事会が助成対象者を決定しています。

募集要項及び応募申請

令和5年度(2023年度)の助成研究課題の募集は終了しました。例年、8月下旬から10月上旬にかけて募集を行いますので、奮ってのご応募お待ちしています。

令和5年度(2023年度)前田記念工学振興財団 研究助成募集要項等は右の貼付ファイルをご確認ください。

申請用紙(Word版)は、右の貼付ファイルリンクからダウンロードしてご使用ください。

電子申請システム(Graain)による提出方法は、右の貼付ファイルリンクよりマニュアル(PDF-2MB)を参照ください。(提出前に操作マニュアルの12ページをご確認ください)

研究助成者一覧

令和5年度 (IC分野:i-construction分野)

土木分野

  • 白崎 伸隆 北海道大学
    ICC-PCR法とPMAxx-PCR法を併用した水道原水における感染力を有する病原ウイルスの存在実態の把握
    (助成額100万円)
  • 山添 誠隆 秋田工業高等専門学校
    供用後数十年を見据えた泥炭地盤の長期沈下予測手法の構築
    (助成額100万円)
  • 中島 晃司 近畿大学
    マルチスケールからみた盛土構造物の経年変化に関する研究
    (助成額100万円)
  • 佐藤 賢之介 山梨大学
    合成水和物を利用したコンクリートにおけるASRとDEFの相互作用メカニズムの探索
    (助成額100万円)
  • 高橋 駿人 東京理科大学
    化学混和剤および振動締固めが硬化コンクリート内部組織の形成および耐凍害性に与える影響
    (助成額100万円)
  • 福元 豊 長岡技術科学大学
    地盤中のミクロな流れ場の実験的把握と浸透流解析のValidation
    (助成額100万円)
  • 判治 剛 名古屋大学
    新鉄鋼材料による長寿命構造物の開発
    (助成額100万円)
  • 松尾 優子 苫小牧工業高等専門学校
    強磁性の砂鉄を有する地域における非結晶型Feが腐食に及ぼす影響
    (助成額100万円)
  • 毛利 惇士 海上・港湾・航空技術研究所
    洋上風車設計のための砂質土の繰返しせん断特性の評価
    (助成額100万円)
  • 中村 亮太 新潟大学
    数値計算と現地調査による極端気象外力にともなう離岸堤周辺域の海浜変形の発生機構の解明
    (助成額100万円)
  • 河野 哲也 富山大学
    橋梁基礎等の土中・水中構造物の経年劣化の予防を可能にする含浸材の新・施工法の開発 ―混入法による含浸材の効果の持続性の向上―
    (助成額96万円)
  • 神谷 浩二 岐阜大学
    不飽和な浅層地盤の間隙空気を利用した室内換気に関する基礎研究
    (助成額100万円)
  • 小椋 紀彦 京都大学
    電磁石式漏洩磁束法による小型PC鋼材破断検査機の開発
    (助成額100万円)
  • 兵動 太一 富山県立大学
    ジオポリマーを利用した改良土の地盤工学的評価
    (助成額100万円)

計14件 助成額計 1,396万円

建築分野

  • 宮下 貴裕 武蔵野大学
    東京・銀座における地域イメージ形成と都市環境デザインの歴史・実践に関する研究
    (助成額100万円)
  • 大上 直樹 京都美術工芸大学
    非六枝掛組物の設計技法の解明
    (助成額100万円)
  • 三木 優彰 東京大学
    引張り圧縮混合型シェル構造の建設可能性の実証
    (助成額100万円)
  • 松原 独歩 近畿大学
    ボルトを円形配置した木質構造接合部の軸力管理に関する研究
    (助成額100万円)
  • 安武 敦子 長崎大学
    第2次大戦前後の住まいにおける家事空間の設計思想に関する実証的研究
    (助成額99万円)
  • 寺本 篤史 広島大学
    多機能ファイバセンサを活用したコンクリート内部のpH分布測定
    (助成額100万円)
  • 永井 拓生 滋賀県立大学
    竹の繊維直交方向の力学的特性の解析および丸竹稈の弾性力学モデルの定式化
    (助成額100万円)
  • 坂井 禎介 奈良女子大学
    庫裏を中心とした日本住宅系建築における見せかけ技法研究
    (助成額100万円)
  • 石榑 督和 関西学院大学
    "北但大震災後の大火からの復興過程における地域空間形成と「近代」 −兵庫県豊岡市の円山川流域の豊岡・城崎・津居山・飯谷を対象として−"
    (助成額100万円)
  • 鈴木 有美 大阪大学
    既存RC建物の耐震診断基準における割線剛性を用いたSD値の非弾性ねじれ応答に対する有効性検証
    (助成額100万円)
  • 池上 重康 北海道大学
    明治期官立高等教育機関の建築・工芸・図案分野における建築関連洋書の蒐集と教育への波及
    (助成額100万円)
  • 陶器 浩一 滋賀県立大学
    竹集成材を用いた建築構造部材および接合部の構造性能に関する基礎的研究
    (助成額100万円)
  • 五十嵐 豪 名古屋大学
    膨張材を添加したセメントペーストの拘束環境下における極若材齢時における機械的性質の経時変化に関する基礎的検討
    (助成額100万円)
  • 山下 哲郎 工学院大学
    小断面木材の弾性曲げで形成する積層ラチスシェル構造の形状形成および座屈崩壊実験
    (助成額100万円)
  • 塚本 由晴 東京工業大学
    建築基礎構造の生態学的転回と里山における実践
    (助成額100万円)

計15件 助成額計 1,499万円

IC分野

  • 樋口 佳樹 日本工業大学
    健康セルフモニタリング機能を備えた在宅避難及び介護用ウェルネス・コンポストトイレの開発
    (助成額100万円)
  • 池田 貴公 岐阜大学
    遠隔操縦建設ロボット身体化のためのドローンを用いた視覚フィードバックシステム
    (助成額100万円)
  • 金子 健作 大阪公立大学
    デジタルツインを用いた都市地震被害速報の3次元可視化
    (助成額100万円)
  • 重松 康祐 大分工業高等専門学校
    無人化施工用建設機械のためのディープラーニングに基づく危険予測
    (助成額100万円)
  • 谷口 寿俊 九州大学
    多様なロボット建機の動作計画共通化インタフェースの開発
    (助成額100万円)
  • 福島 佳浩 東京大学
    フォトグラメトリ技術とMEMS加速度センサを利用した建築物の三次元形状スキャンデータの水平補正技術の開発とその利活用
    (助成額100万円)

計6件 助成額計 600万円

計35件 助成額計 3,495万円

応募状況と助成実績

区分 応募件数 助成件数 採択率 助成額計
H5~25年度 1,757件 345件 19.6% 37,395万円
H26年度 76件 20件 26.3% 2,000万円
H27年度 61件 18件 29.5% 1,780万円
H28年度 114件 23件 20.2% 2,300万円
H29年度 91件 22件 24.2% 2,190万円
H30年度 78件 25件 32.1% 2,500万円
令和元年度 93件 27件 29.0% 2,663万円
令和2年度 86件 25件 29.1% 2,425万円
令和3年度 75件 32件 42.7% 3,195万円
令和4年度 71件 36件 50.7% 3,589万円
令和5年度 78件 35件 44.9% 3,495万円

令和5年度決定まで
 応募件数計 2,580件 助成件数計 608件
 採択率平均 23.6% 助成額計 63,532万円

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